Linkin Park/A Thousand Suns
リンキンパーク4作目が解禁。
1stのHybrid Theoryで当時Limp Bizkit,Kornが頂上に立つ
混戦模様のヘヴィー・ミクスチャー・シーンに殴りこみをかけ
群雄割拠の地域で確立したポジションを得ることに成功。
2ndの大名盤Meteora ではJay-zとコラボったNumbを筆頭とした
粒の揃いまくった楽曲(他にもBreaking The Habbit,Faint)で世界の頂上に登りつめることに成功する。
未だに記憶に新しい前作3rdのMinutes To Midnightではそれまであって普通と
考えられたマイク・シノダが全くと言っていいほどMCを絡ませず
Vo.のチェスターが淡々とエモーショナルな歌声を披露するという
かつてには無かったリンキン節を響かせ(ヒット映画マイアミバイスの影響も
あっただろうが)新たなファン層を獲得することに成功。
そして本作リリースの間に出した1枚のライヴ盤と2枚のレア・トラックス
どれもが世界的に好セールスを記録しVo,チェスター・ベニントンは
サイド・プロジェクトであるDead By Sunriseを始動し
ようやく動き始めた今作4th『 A Thousand Suns』では
未だかつて見た事も聴いたことのない
LINKIN PARKがリスナーを待ち構えていた。
その衝撃たるや
言葉にするにはあまりにも難しい内容。
今までのLINKIN PARKという概念を取っ払って
覚悟して聴いて頂きたい。
新たな道へ歩を進める彼らに『迷い』という文字はなく
己の信念を貫き通したなんとも男らしい本作。
にわかなファンには正直言ってオススメできぬ代物。
真のファンというものはアーティストとの相互の信頼関係があってこそ
成り立つものだと思うのは僕だけでしょうか。
ただ応援したいと思うその一心が、行動が、あなたの好きなアーティストの
血肉となり創作活動へと誘うものと僕は思っています。
アーティストとは音楽だけに関わらずいつの時代も創造者であり
我々一般人にとって掛け替えのない存在であるということを
深く理解していただきたい。
ただ、それが自分(リスナー)にとって意にそぐわないものであったとしても
見放してはいけない。
なぜならそれは彼らがまた新たな成長を
遂げる過程なのだから。
なんか熱く語ってしまいましたが
彼らが見定める先には一体何が待っているのか
何を創造しているのか
どのみち本作を聴かない限り
その答えは見つかりません。
答えなんていうのは
学校の勉強でもないかぎり
一つだなんてことはないのです。
自分の思った答えと
彼らLinkin Parkの見出した答えが
どのように違うのかを
考える楽しみがこのアルバムには眠っています。
気が早いのかもしれないですが
次作でその答えが少なからず見えてくるはずでしょう。
彼らの見据える先には何があるのか
考えて次作を待つのが本作の一つの楽しみ方なのではないか
そう僕は思います。
(洋楽PUNKとかその辺の担当 大谷)